【登録販売者】合格率を試験問題別、都道府県別に分析【裏情報あり】
この記事では登録販売者試験の合格率について書いています。「各都道府県別合格率」、「出題問題(同日の試験日)別合格率」、「合格率は発表より実は低い理由」について書いています。出来れば優しい問題の都道府県で受験したい、合格しやす都道府県はどこ?そんな疑問にお答えします。
侑(Yuu)
この記事を読んでわかる事(記事の内容)
・試験問題別(同日の試験日)合格率
・【裏情報】登録販売者試験の合格率は発表より実は低い理由
・登録販売者試験難易度(合格しやすい県)ランキング
・まとめ
・各都道府県別合格率
この記事の執筆段階での最新の各都道府県別の合格率の詳細は以下になります。
(厚生労働省HP:令和元年度登録販売者試験実施状況より)
都道府県名 | 受験者数(名) | 合格者数(名) | 合格率 |
北海道 | 2,085 | 1,340 | 64.3% |
青森県 | 710 | 433 | 61.0% |
岩手県 | 603 | 343 | 56.9% |
宮城県 | 1,292 | 800 | 61.9% |
秋田県 | 542 | 309 | 57.0% |
山形県 | 543 | 326 | 60.0% |
福島県 | 2,487 | 1,473 | 59.2% |
茨城県 | 1,644 | 584 | 35.5% |
栃木県 | 1,147 | 368 | 32.1% |
群馬県 | 1,421 | 491 | 34.6% |
埼玉県 | 3,138 | 734 | 23.4% |
千葉県 | 2,749 | 683 | 24.8% |
東京都 | 5,126 | 1,334 | 26.0% |
神奈川県 | 3,396 | 956 | 28.2% |
新潟県 | 1,034 | 370 | 35.8% |
山梨県 | 469 | 180 | 38.4% |
長野県 | 997 | 318 | 31.9% |
富山県 | 710 | 310 | 43.7% |
石川県 | 790 | 293 | 37.1% |
福井県 | 846 | 344 | 40.7% |
岐阜県 | 1,351 | 571 | 42.3% |
静岡県 | 2,081 | 1,107 | 53.2% |
愛知県 | 2,874 | 1,392 | 48.4% |
三重県 | 1,020 | 484 | 47.5% |
奈良県 | 2,637 | 1,516 | 57.5% |
鳥取県 | 213 | 63 | 29.6% |
島根県 | 245 | 97 | 39.6% |
岡山県 | 1,225 | 420 | 34.3% |
広島県 | 920 | 429 | 46.6% |
山口県 | 754 | 280 | 37.1% |
香川県 | 602 | 191 | 31.7% |
愛媛県 | 473 | 161 | 34.0% |
高知県 | 312 | 78 | 25.0% |
福岡県 | 4,459 | 1,970 | 44.2% |
佐賀県 | 786 | 331 | 42.1% |
長崎県 | 519 | 250 | 48.2% |
熊本県 | 751 | 307 | 40.9% |
大分県 | 643 | 297 | 46.2% |
宮崎県 | 433 | 170 | 39.3% |
鹿児島県 | 796 | 282 | 35.4% |
沖縄県 | 752 | 232 | 30.9% |
関西広域連合 | 9,713 | 5,711 | 58.8% |
年度計 | 65,288 | 28,328 | 43.4% |
※徳島県は関西広域連合に含まれ、奈良県は含みません
最低合格率23.4%から最高合格率64.3%です。全国平均は43.4%です。
・岩手、秋田、福島、静岡、奈良、関西広域連合が合格率50%超え
・試験問題別(同日の試験日)合格率
令和元年(2019年)の登録販売者試験の日程は以下のとおりです。同日の試験は試験問題は一緒になります。別の日の試験は当然、試験問題は違います。当たり前ですね。
令和元年(2019年)の登録販売者試験日一覧
都道府県 | 試験日 | 合格発表 |
北海道・東北ブロック | 8月28日 | 10月1日 |
甲信越ブロック | 9月11日 | 10月11日 |
関東ブロック | 9月8日 | 10月8日 |
東海・北陸ブロック | 9月4日 | 10月18日 |
福井県 | 8月25日 | 10月4日 |
奈良県 | 8月20日 | 10月15日 |
関西広域連合 | 8月25日 | 10月4日 |
中国ブロック | 10月30日 | 12月13日 |
四国ブロック | 10月24日 | 12月3日 |
九州ブロック | 12月8日 | 2020年1月15日 |
※関西広域連合に徳島県が含まれ、奈良県は含みません。九州ブロックに沖縄県が含まれます。北陸ブロックは福井県を含みません
令和元年(2019年)は全国で9回試験を受けるチャンスがありました。試験日別(問題別)に合格率をみると以下のようになります。
試験日別(問題別)合格率
都道府県 | 受験者数(名) | 合格者数(名) | 合格率 |
北海道・東北ブロック | 8,262 | 5,024 | 60.8% |
甲信越ブロック | 6,712 | 2,311 | 34.4% |
関東ブロック | 14,409 | 3,707 | 25.7% |
東海・北陸ブロック | 8,826 | 4,157 | 47.1% |
福井県+関西広域連合 | 10,559 | 6,055 | 57.3% |
奈良県 | 2,637 | 1,516 | 57.5% |
中国ブロック | 3,357 | 1,289 | 38.4% |
四国ブロック | 1,387 | 430 | 31.0% |
九州ブロック | 9,139 | 3,839 | 42.0% |
年度計 | 65,288 | 28,328 | 43.4% |
※関西広域連合に徳島県が含まれ、奈良県は含みません。九州ブロックに沖縄県が含まれます。北陸ブロックは福井県を含みません
最低合格率25.7%から最高合格率60.8%です。全国平均は43.4%です。
次の年の登録販売者試験の日程は以下のとおりです。
令和2年(2020年)の登録販売者試験日一覧
都道府県 | 試験日 | 合格発表 |
北海道 | 12月13日 | 2020年1月25日 |
東北ブロック | 8月26日 | 9月29日 |
関東ブロック | 12月20日 | 2月5日(東京、神奈川、千葉、埼玉は1月29日) |
新潟、山梨、長野 | 12月23日 | 2月5日 |
東海・北陸ブロック | 9月2日 | 10月16日 |
福井県 | 8月30日 | 10月2日 |
奈良県 | 1月10日 | 3月5日 |
関西広域連合 | 8月30日 | 10月2日 |
中国ブロック | 11月17日 | 12月25日 |
四国ブロック | 10月22日 | 12月3日 |
九州ブロック | 12月13日 | 2020年1月20日 |
令和2年(2020年)は全国で10回試験を受けるチャンスあります。今後も毎年9回から10回は試験を受けるチャンスは期待できます。
・福井県+関西広域連合、奈良県が合格率50%超え
・【裏情報】登録販売者試験の合格率は発表より実は低い理由
これは、多くの登録販売者試験関係者が言わない事実です。
厚生労働省のデータ:各都道府県別の合格率の詳細(厚生労働省HP:令和元年度登録販売者試験実施状況より)には以下の記載があります。
※上記は、令和2年3月31日現在の数値であり、各都道府県の当初の合格発表後、取消等になった合格者が除かれる場合があるので当初発表と異なる可能性がある。また、同様の理由により、以後合格者数が変動する可能性がある。
つまり、
登録販売者試験の併願者が2ヵ所以上の都道府県で合格している場合→合格率は実際より上がる。
登録販売者試験の併願者が2ヵ所以上の都道府県で不合格の場合→合格率は実際より下がる。
おそらくほぼ合格ラインに到達している受験者は万全を期して併願していると考えます。反対に合格ラインに届かない受験者は併願を見送り(来年に再受験)を選択する可能性が高い、というのが私の体感です。
理由は1か所併願するにも受験料手数料14,000円(各都道府県により違う)と他県への移動交通費が発生するからです。
費用が掛かっても併願する人は「登録販売者試験の合格の可能性が高い自信がある人(=今年で勉強を終わらせたい)」です。
合格率(難易度)を正確に測る(公平にする)には、「同日試験日に同内容の問題で試験する」しかない。という当たり前のことです。
【登録販売者試験の併願者の合格率に与える影響度】
・令和元年度受験者数65,288人、合格者数28,328人、合格率43.4%から試算
・「併願者は2ヵ所で受験し、2ヵ所とも試験に合格している」仮定で試算
併願者の割合 (併願者数) |
受験者数 (併願者除く) |
合格者数 (併願者除く) |
合格率 |
10%(6,528人) | 62,024 | 25,064 | 40.4% |
20%(13,057人) | 58,760 | 21,800 | 37.1% |
30%(19,586人) | 55,495 | 18,535 | 33.4% |
40%(26,115人) | 52,230 | 15,270 | 29.2% |
・厚生労働省の統計データ(登録販売者試験実施状況)は延べ人数です。
・まとめ:登録販売者試験難易度(合格しやすい県)ランキング
「各都道府県別合格率」と「出題問題別(同日の試験日)別合格率」及び「登録販売者試験は併願可能」な事で見えてくる事実は、
・試験問題が違う以上、得点は違ってきます。「得点が違うならやはり合格率(難易度)は変わる」ということです。
登録販売者試験の合格基準は
・全体の7割以上の得点
それなら素直な問題(易しい問題)が多い試験問題が合格率は上がるでしょう。
□試験問題別合格率が高い(素直な問題が多い)都道府県(ブロック)別ランキング
1位:北海道・東北ブロック
2位:奈良県
3位:福井県+関西広域連合
□都道府県(ブロック)別合格率が高い(併願者が多い可能性がある)ランキング
1位:北海道
2位:宮城県
3位:青森県
まとめますと以下になります。
・過去5年の合格率データからも、合格率ランキングの傾向は変わりません
・現在の合格率が将来も保証する、ことにはなりませんが、併願先の選択の材料にはなります
・試験問題が違い、合格基準が同じなら「素直な問題が多い試験」が有利です
・私の登録販売者試験の併願受験体験談
登録販売者の試験に一発合格するには「併願」は有効な戦略です。私も、一発で合格して勉強を終わらせたかったので併願受験しました。
会場の空気・雰囲気にもなれます。2回目の方がそのせいか、点数は良かったです。10点は上がりました。
試験問題も相性が良かったですね、2回目併願受験先の方が。やはり慣れというのは「実力を発揮する土台」です。
「併願のすすめ」でこの記事を締めさせていただきます。
参考:厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況等について」より