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【登録販売者の勉強方法】主な医薬品とその作用【テキスト第3章1限目】

YuuMUTSUKI
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YuuMUTSUKI
現役の登録販売者です。 学生時代にアルバイト中に登録販売者の資格試験に合格しました。 一発合格で2ヵ所受かりました。 登録販売者としてアルバイト、パート、社員の立場で働いた経験があります。働いた業態はコンビニ、スーパー、コンビニで登録販売者です。このブログ「登販部」名は、緩いつながりの部活みたいなサイトになればいいなぁという思いでつけました。以下の「詳しいプロフィールはこちら」に登録販売者についての私のQ&Aをまとめています。
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この記事では登録販売者試験の勉強方ついて書いています。独学用です。3章の1回目です。登録販売者試験の第3章「主な医薬品とその作用」の覚え方、学習のポイントについて書いています。第3章のポイント・要約を教えて欲しい、そんな疑問にお答えします。

侑(Yuu)

この記事を読んでわかる事(記事の内容)

・かぜ薬の要点とポイント

・解熱鎮痛薬の要点とポイント

この記事を読めば、誰でも登録販売者試験の第3章を簡単に理解し、合格点に到達する可能性を高めらられることを目的にしています。

この記事の信頼性

私は4ヶ月の登録販売者の勉強で2ブロックの試験に一発で合格しました。

受験したのは平成29年2017年です。受験ブロックは近畿エリアと東海エリアです。

▼近畿ブロックと東海ブロックの合格通知書です。

少しでも多くの人の、登録販売者試験合格の参考になれば幸いです。

できるだけ、簡潔に覚えやすいように短文で記事をかいています。
ではよろしくお願いします。

■【かぜ薬】

かぜは、呼吸器症状と全身症状が組み合わせれて起こるかぜ症候群のこと。主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好

・かぜの約8割はウイルス(ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど)の感染(約200種類)が原因だが、細菌感染、冷気や乾燥等が原因の場合もある

インフルエンザ(流行性感冒)は、ウイルスの呼吸器感染によるものだが、感染力が強く重篤化しやすいので、かぜとは区別して扱われる

かぜ薬の服用は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する根本治療でなく諸症状を緩和する対処療法

炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分

成分名 作用 副作用・注意点
リゾチーム塩酸塩 ・炎症を生じた鼻粘膜や喉の組織の修復

・痰の粘り気を弱める

・気道粘膜の線毛運動を促進、痰の排出を楽にする

・まれに重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)・皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死融解症等

鶏卵アレルギーのある人は使用不可

セミアルカリプロティナーゼ

プロメライン

・いずれもタンパク質分解酵素

・体内で産生される炎症物質

・セミアルカリプロティナーゼは痰粘液の粘り気を弱めて痰を切れやすくする働きもある

・フィブリノゲンやフィブリンを分解する作用もあり、血液凝固異常のある人では出血傾向を悪化させる恐れ
トラネキサム酸 ・体内で起炎物質の産生を抑えて、炎症の発生を防ぎ、腫れを和らげる 凝固した血液を溶解されにくくするため、血栓のある人や血栓を起こす恐れのある人は注意
グリチルリチン酸ニカリウム

(グリチルリチン酸を含む生薬成分としてカンゾウ

・化学構造がステロイド性抗炎症成分と類似しているので、坑炎症作用を示す 大量摂取→偽アルドステロン症の恐れ

・むくみ、心臓病、肝臓病、高血圧の人、高齢者は偽アルドステロン症を生じるリスク高→1日の最大服用量、グリチルリチン酸として40㎎以上の製品は医師または調剤薬剤師に相談

・どのような人が対象であっても、1日最大服用量グリチルリチン酸として40㎎以上の製品の長期連用は避ける

・医薬品ではグリチルリチン酸としての1日の摂取量が200㎎を超えないように容量が定められているが、他の薬や一般食品などにも広く用いられている為注意

漢方処方製剤:風邪の症状の緩和に用いられるもの

製剤名 効能・効果 使用上の注意
葛根湯、カンゾウ、マオウ含 体力中程度以上のものの感冒初期(汗をかいていない)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
麻黄湯、カンゾウ、マオウ含 体力充実して、かぜのひき始めで、寒気、発熱、頭痛、咳、体のふしぶしの痛み、汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり
小柴胡湯、カンゾウ含 体力中程度で、ときに腹痛(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦みがあり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐き気、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、風邪の後期の諸症状 インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れる恐れ→使用を避ける
柴胡桂枝湯、カンゾウ含 体力中程度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱、寒気、頭痛・吐き気などのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状
小青竜湯、カンゾウ、マオウ含 体力中程度又はやや虚弱で、うすい水溶の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症
桂枝湯、カンゾウ含 体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期
香蘇散、カンゾウ含 体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症
半夏厚朴湯 

※カンゾウ含まない

体力中程度を目安として、幅広く応用できる、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれのどのつかえ感
麦門冬湯、カンゾウ含 体力中程度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳きこみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声 水様痰の多い人には不向き

その他:ビタミン成分等

ビタミン類 成分 作用
ビタミンC アスコルピン酸 粘膜の健康維持・回復
ビタミンB2 リボフラビン
ヘスペリジン
ビタミンB1 チアミン硝化物
フルスルチアミン塩酸塩等
疲労回復

かぜの重篤な副作用は、配合されている解熱鎮痛成分(生薬成分を除く)によるものが多い→ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症など

■【解熱鎮痛薬】

・解熱鎮痛薬とは、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではなく、病気や外傷が原因で生じている発熱や痛みを緩和するため(対処療法)に使用される医薬品(内服薬)の総称である

・プロスタグランジンはホルモン似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生

【プロスタグランジン】
①痛みの感覚を強める ②熱を上げる ③炎症を発生 ④(胃粘液の保護)
⇓産生を抑えると⇓
鎮痛、解熱、抗炎症(胃粘膜障害)
・解熱鎮痛薬は、以下の3つの効果をもたらすために、体内でのプロスタグランジンの産生を抑える成分が配合されている
解熱鎮痛薬の効果
鎮痛:痛みのシグナルの増幅を防いで痛みを鎮める
解熱:異常となった体温調節メカニズムを正常状態に戻して熱を下げる
抗炎症:炎症の発生部位に作用して腫れなどの症状を軽減する

・月経痛(整理痛)は月経そのものが起こる過程でプロスタグランジンが関わっているため、一部の漢方処方製剤を除いて、解熱鎮静薬の効果は期待できない

腹痛を含む痙攣性の内臓の痛みについては、発生の仕組みが異なっているため、一部の漢方処方製剤を除いて、解熱鎮痛薬の効果は期待できない

(a)解熱鎮痛成分
<化学的に合成された解熱鎮痛成分>
・化学的に合成された解熱鎮痛成分に共通して、まれに重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、や中毒性表皮壊死融解症、喘息

「アスピリン喘息」はアスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる

サリチル酸系解熱鎮痛成分

成分 特徴 副作用・注意点
アスピリン(アセチルサリチル酸) ・アスピリンアルミニウム等として、胃粘膜への悪影響を軽減を図っている製品もある

血液を凝固しにくくさせる→医療用医薬品では血栓予防薬の成分としても用いられる

・アスピリンは他の成分に比べて胃腸障害を起こしやすい

ライ症候群の発生との関連性が示唆されている

 

胎児や出産時の母体への影響を考慮し、出産予定日12週間以内の使用を避ける

サザピリン ・一般用医薬品では、小児(15歳未満)に対してはいかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない
エテンザミド、サリチルアミド 痛みの発生を抑える働きが中心である他の解熱鎮痛成分に比べ痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い⇒作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い 水痘やインフルエンザにかかっている15歳未満の小児には使用を避ける

・アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる

アセトアミノフェン

特徴 副作用・注意点
中枢作用によって解熱鎮痛をもたらす

・他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は比較的少なく、空腹時に服用できる製品もある

小児用の解熱に用いる製品として配合された坐剤もある

・末梢における坑炎症作用は期待できない

・重篤な副作用として皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発発疹性膿庖症、間質性肺炎、腎障害、肝機能障害を生じることがあり、特に定められた用量を超えて使用した場合や、日頃から酒類(アルコール)ををよく摂取する人で起こりやすい

・アセトアミノフェンが配合された座薬を、風邪薬や解熱鎮痛薬と併用しないように注意

イブプロフェン

特徴 副作用・注意点
・アスピリン等に比べて胃腸への悪影響が少ない

坑炎症作用を示し、頭痛、咽頭痛、月経痛、生理痛、腰痛等に使用されることが多い

一般用医薬品においては、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用してはならない

プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を低下させるため、消化管に広範に炎症を生じる疾患の胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎やクローン氏病の既往歴がある人では再発を招くおそれがある

・出産予定日の12週以内の妊婦は服用しないこと

・重篤な副作用として肝機能障害、腎障害、無菌性髄膜炎を生じる

・全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病のある人は無菌性髄膜炎のリスク大

イソプロピルアンチピリン

特徴 副作用・注意点
解熱や鎮痛の作用は比較的強い

・坑炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される

一般用医薬品の中で唯一のピリン系解熱鎮痛成分→アスピリンやサザピリンは「~ピリン」であっても非ピリン系の解熱鎮痛成分

解熱鎮痛成分のまとめ

成分 効果(鎮痛、発熱、坑炎症) 特徴
アスピリン 鎮痛〇、発熱〇、坑炎症〇 胃腸障害、血液を凝固しにくく、15歳未満×、12週以内の妊婦×
エテンザミド 鎮痛〇、発熱〇、坑炎症△ 痛みの伝わりを抑える、15歳未満で水痘・インフルの人×
アセトアミノフェン 鎮痛〇、発熱〇、坑炎症× 坑炎症作用ない、胃腸障害少ない、小児OK、お酒×
イブプロフェン 鎮痛〇、発熱◎、坑炎症◎ 15歳未満×、胃潰瘍など×、12週以内妊婦×、無菌性髄膜炎
イブプロピルアンチピリン 鎮痛◎、発熱◎、坑炎症△ 一般用医薬品で唯一のピリン系

<生薬成分>生薬成分が解熱鎮痛をもたらす仕組みは、化学的に合成された成分とは異なる

ジリュウ…古くから「熱さまし」として用いられ、「感冒時の解熱」が効能・効果

(b)鎮静成分

成分 特徴 副作用・注意点
プロモバレリル尿素

アリルイソプロピルアセチル尿素等

・鎮痛作用を助ける ・鎮痛成分には依存性がある

・眠くなる

(C)制酸成分(胃酸を中和する成分)

成分 特徴 副作用・注意点
ケイ酸アルミニウム

酸化マグネシウム

水酸化アルミニウムゲル

 

・胃腸障害の軽減 ・胃腸薬のように、胃腸症状に対する薬効は標榜できない

(d)骨格筋の緊張を鎮める成分

成分 特徴 副作用・注意点
メトカルバモール ・骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を抑制する

・「筋肉のこり」を和らげる

・鎮静作用があるため、眠気、めまい、ふらつきが現れる→乗り物又は機器類の運転×

(e)カフェイン類

成分 特徴 副作用・注意点
カフェイン

無水カフェインなど

鎮痛作用を増強する

・中枢神経系を刺激して頭をすっきりさせる

・疲労感や倦怠感を和らげる

・カフェインの配合によって、坑ヒスタミン成分や鎮静成分の作用による眠気は解消されない

【漢方処方製剤】鎮痛の目的で用いられるもの

製剤名 効能・効果 使用上の注意・副作用
芍薬甘草湯 カンゾウ含 体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり筋肉の痙攣、腰痛、腹痛 長期の連用は避ける(症状があるときのみの服用にとどめ、連用しない)

・重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、鬱血性心不全、心室頻拍

・心臓病の診断を受けた人は使用を避ける

桂枝湯 カンゾウ含 体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛
薏䒾仁湯(ヨクイニントウ)
カンゾウ、マオウ含
体力中程度なものの関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛、神経痛
疎経活血湯 カンゾウ含 体力中程度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、筋肉痛
呉茱萸湯(ゴシュユトウ)
※カンゾウ含まない
体力中程度以下で手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくり

・通常、体温が38℃以下であればひきつけや著しい体力消耗等のおそれは少なく、平熱になるまで解熱鎮痛薬を用いる必要はない

・解熱鎮痛薬は頭痛の症状が軽いうちに服用すると効果的だが、症状が現れないうちに、予防的に使用することは適切ではなく、解熱鎮痛薬の使用によって、頭痛が常態化することがあるので注意

■【まとめ:第3章「かぜ薬」、「解熱鎮痛薬」の学習ポイント(1限目)】

第3章の「かぜ薬」、「解熱鎮痛薬」の学習ポイントをまとめました。要点のまとめです。3章の1回目です。

第3章は登録販売者試験の「魔の3章」と言っても過言ではありません。多くの人が3章で挫折します。まずは完璧に理解、覚えられなくても勉強を進めるのが第3章理解の早道です。

私もそうでした。1回目の勉強ではチンプンカンプンでした。それでも繰り返しテキストの読み込みと過去問を解いていくうちに身につきます。

安心して学習スケジュールを進めていきましょう。

参考:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」より

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