【登録販売者独学勉強方法】ブログ小説第4話:ひかり【もしドラッグでアルバイトしている女子高生が登録販売者を目指したら】
もしドラッグでアルバイトしている女子高生が登録販売者を目指したらをテーマ書いたブログ小説です。今回はひかりちゃんから登販部の3人に「難問」を問いかけれます。3人はこの問題に納得のいく答えを出せるのでしょうか?登録販売者の存在意義に係る難問に答えはあるのか?ブログの内容は個人的な意見です。
侑(Yuu)
目次(第4話の内容)
・7月第1週:侑はひかりと再開して登録販売者の意義について質問を受ける
・7月第2週:ひかりに登録販売者の未来を語る
・7月第3週:ひかりの1ヵ月短期集中勉強法を考える
・7月第4週:侑は登録販売者で何がしたいのか?考えた
7月第1週:侑はひかりと再開して登録販売者の意義について質問を受ける
学校図書館
ひかり
「あのぉ~、すいません」
侑、凛、咲良
「……はい?……」
侑
「……はい?…。あれぇ、あなたは確かドラッグでうずくまって風邪薬をさがしていた子じゃぁ」
ひかり
「はい! 覚えていてくれましたか。 市ヶ谷ひかりといいます。私、お礼をいいたくてあの後ドラッグ何回かいったんですよ。でも会えなくて。 そしたら学校の図書館で会えてびっくりです。学校の先輩だったんですね。てっきり大学生さんかと思っていました。」
凛
「さらっとに侑が老けているとイワレテイルゾ」
ひかり
「とんでもないです。お勉強中のところ失礼しました。」
咲良
「勉強していないから気にしないで。登販部の部活動ですから。」
ひかり
「登販部???? もしかして登録販売者の略のトウハンブ みなさん登録販売者なんですかぁ? すごいですね。 あこがれちゃいます!」
凛
「イヤ、ただ目指して勉強している変わり者グループですから、」
侑
「ひかりちゃん、登録販売者に興味あるの! なってみたいの! 」
凛、咲良
「(嫌な予感、余計なことは言うな。)」
ひかり
「はい! 私も登録販売者になりたいです! 」
「私も登販部のことについて深く知りたいです!」
ひかり
「なるほど先輩、登録販売者がいるから、ドラッグがたくさんできて私達も普通の風邪薬とか簡単に買うことができるようになったんですね。
登録販売者ってそいういう意味があるんですね」
「先輩、質問があります。」
凛
「なんだい。何でも答えてあげよう!」「まかせなさい!」
ひかり
「規制改革で一般の医薬品が薬剤師がいなくても登録販売者さんがいれば販売できるようになるのはわかりました。」
「じゃぁ、今後も規制緩和が進んで第2類医薬品、第3類医薬員以外の第1類医薬品すべての薬が登録販売者がいなくても売れるようになったら、登録販売者っていらないですよね」
「例えば、お医者さんを例にすれば、誰でも医療をしてもいいとなったとします。でも誰も素人のお医者さんには病気になっても診察してもらおうと思いませんよね。
だから、規制緩和で医師免許が無くなってだれでも医療行為が出来るようになっても、お医者さんは困らない」
「でも登録販売者は言い方悪いけど、手に職はない、ただ薬を販売するだけだから。普通の生活する私達って風邪薬や腹痛の薬を買う時、医薬品会社の安心感を担保にして買っています。
この会社の薬なら変な薬はないだろう、って」
「そうなれば、登録販売者の意味、意義、存在価値ってなんだと思いますか?」
凛
「……」
咲良
「でも、薬剤師さんが居なくては売れなかった第2類、第3類の一般医薬品が、登録販売者の制度が出きて売れるようになった。薬剤師さんはそれでも世の中には今でも必要とされているでしょう。」
ひかり
「それは、薬剤師さんしか出来ない仕事があるからですよね。でも登録販売者は薬を販売、適切なお薬を相談を受けてアドバイスをするのが仕事なら、買う人が相談を必要としなければ必要なくありませんか?」
侑
「凛、咲良はどう考えているの?」
凛
「私は、そうねぇ正直そんな深くは考えたことがないよ。そんな事はなった時に考える派です」
咲良
「……」
侑
「ひかり、登録販売者に意義、意味、存在理由の話だよね。将来、普通にそれこそ日用品のように一般医薬品が販売してもいいようになった時の」
ひかり
「はい」
侑
「それは私も考えたころがある。私の意見でよければ話してもいいよ」
「そうね。凛、咲良にも聞いて欲しい」
7月第2週:ひかりに登録販売者の未来を語る
高校図書館
侑
「では本日の登販部の議題は登録販売者の意味、意義、存在意義について。です」
ひかり
「よろしくお願いします」
凛
「私はそんなに深く考えることはないと思う。登録販売者の未来は国がきめるよ」
咲良
「でも私は、少し興味があります。侑の考えが」
侑
「まずこれは私の意見です。個人見解です。」
「ひかりから今後も規制緩和が進んで、またAIの進化で薬を必要としている人が、それこそ日用品のように買える時代がきたら、登録販売者って必要なの?という質問の返事になります」
ひかり
「はい!そうです」
侑
「私は、普通に薬を求める人が、その症状にあった適切な薬を安全に登録販売者なしに購入できる未来がくれば、それは素晴らしい世界だと思ってるんだ」
「登録販売者っていらないと思っている」
凛
「ちょっと、待て! それは今の私達の登録販売者の勉強をしている「登販部」の自己否定だよ。」
咲良
「まぁまぁ、最後まで話をききましょう。」
侑
「ひかり、私も考えたことがあるんだよ。登録販売者の勉強を始めようかどうか考えていた時に。
医師のいない世界、警察のいない世界、裁判官にいない世界ってきっと素晴らしい世界だと思う。
病気になる人がいなければお医者さんは必用ない。悪いこと、ひとに迷惑を掛ける人がいなければ警察官は必用ない。争いごと、意見の対立がなければ裁判官も必要ない。
薬を必要とする人がいなければ薬剤師も登録販売者も必要ない。
技術や科学の進化でそんな世界がきたら「登録販売者として」誇るべきじゃないかって。
「いつか登録販売者が必要ない世の中を作る為に今の登録販売者は存在する意義」があるんではないかってさ」
凛
「……」
咲良
「そんな未来が来れば、誇るべきことかもしれませんね。」
ひかり
「でも、そんな世界は来るでしょうか?」
「……すいませんでした。私、変な事、イヤな事を質問してしまいました。登録販売者の勉強している先輩達に」
侑
「気にすることはないよ。それが真実なら。未来はだれも解らない。だから今を生きる私達は今出来る事を全力でやるべきだと思うんだ」
7月第3週:ひかりの1ヵ月短期集中勉強法を考える
学校図書館
凛
「いやぁ、まさかこんなかわいい後輩が出来るとは思わなかったよ! おかし食べる?」
ひかり
「食べます!!」
侑、咲良
「…………(無言)………」
咲良
「まぁ登販部に入るのはいいけど、勉強はどうする?もう試験まで2ヶ月くらい。ひかりは今回の関西広域連合の登録販売者の試験を受けるの?受験願書はそうねぇギリギリ間に合うけど」
ひかり
「受けます! 先輩達に教えてもらえるならきっと大丈夫です。がんばります!」
凛
「イヤ、基本的に教えるのはなく、みんな独学なんだけど…」
侑
「大丈夫! 我が「登販部」には試験対策勉強方法があります! 大舟に乗ったつもりで任せなさい」
凛
「イヤ…、合格実績もないドロ船だと思うけど」
咲良
「真面目にひかりちゃんが登販部に入ってくれるのは嬉しいけど、ひかりちゃんの勉強はどうする。みんなで教えてあげるの? みんな自分の勉強で一杯一杯でしょう」
凛
「そうだよねぇ。今からテキスト全内容を勉強して過去問題集に取り掛かるのはスケジュールがタイトですね」
侑
「そうだねぇ。今までの私達「登販部」の勉強方法は最低3ヶ月の勉強期間を前提としているからねぇ。何かいい方法はないものかしら」
凛
「ツイッター情報では、マジで1週間で過去問勉強だけで合格した人がいたよ」
「過去問最強説です」
侑
「過去問勉強最強説……、過去問かぁ……」
咲良
「ひかりの心配もしたいけど私達の勉強方法も手探りの部分が多いし。なんせ初めての経験ですから。自分が今、どのレベルにいるか客観的に判断できないのがツライですよね。」
侑
「うん。そうか! うん、これがいい、こうしましょう。これで解決できる!」
凛
「また変な事を考えてない? 変に考えすぎるのは侑の昔からの悪いクセだよ。世の中楽に生きれないよ」
侑
「では我が登販部の1ヵ月短期集中勉強法を発表します。別名ひかりバージョンです。」
ひかり
「よろしくお願いします!」
侑
「では簡潔に、こんな感じです。」
・登販部4人毎週日曜日、模擬試験を実施
・全員の点数を公開(第1章、第2章、第3章、第4章、第5章、合計)
・点数を確認して自分の苦手な章を分析・改善
・点数の公開で自分の勉強の進捗状況を客観視できる
咲良
「でも、これではひかりが厳しいのではないかしら? テキストも読破できてない段階ですよ」
凛
「だよねぇ、これでは、ひかりが可哀そうな感。」
侑
「ひかりはどう思う?」
ひかり
「……いいですヨ! 私これでやります。 ぶっちゃけ私勉強得意なんで! 競争も大好きです。最下位でも失うものはないです。反対に万が一先輩達が私に点数で負けると自信喪失になりまよ!」
凛
「こいつ……かわいくなくなってきたゾ」
7月第4週:侑は登録販売者で何がしたいのか?考えた
学校図書館
侑
「そういえば、登販部のツイッターはどう? 何か情報あるかしら?」
凛
「そうだね。ツイッターの登録販売者勉強アカのみんながんばってるよ。リベンジの人もいるし、リベンジ組はやっぱりドラッグの社員さんかなぁ、絶対資格とらなければいけないからね」
「ドラッグ社員と言えば、あのイヤなドラッグ店員も今年受験するのかしら? 負けたくない!」
ひかり
「あの人いやな感じです。私は嫌いです。侑さんは好きです」
侑
「剛志さんのこと? 当然受験するでしょうね。 人は人、自分は自分でいきましょ。」
凛
「えぇ~、何? あのイヤミな社員の肩持つわけ??」
侑
「最近勉強していて思うんだよ。ドラッグの社員さんは試験に合格さえすればイイと思っている。当たり前だよね。仕事で必要な資格なんだからさ。でも…試験合格が目的になっていて、それでいいのかなぁ…って」
「登録販売者になって私は何がしたいんだろう?と考える」
「それがはっきりしないから剛志さんは悩んでいるんじゃないかな」
凛
「あのねぇ、この前の登録販売者の意義とか存在意義とか、そうい事は考えないほうがいいよ。体に悪いよ」
咲良
「……」
侑
「そうね。他人のことに口出しすることは良くない。人は人自分は自分、ひとそれぞれの価値観がある。それは良し悪しではない。尊重すべきこと」
凛
「そいえば、学校の夏休みの自由研究はどうするの? 私はこの登録販売者勉強についてにするけど。佑も咲良も合同研究で提出でいいよね。ぶっちゃけ今から自由研究の課題も思いつかないし」
咲良
「そうですね。合同研究で……」
ひかり
「私は「登録販売者を目指す理由」に興味があります!」
「侑さんの話が聞きたいです」
凛
(でたよ…侑の信者第一号…)
(何も深く考えず勉強しましょうょ)
続き第5話⇒【登録販売者独学勉強方法】ブログ小説第5話:理由【もしドラッグでアルバイトしている女子高生が登録販売者を目指したら】
前の話第3話⇒【登録販売者独学勉強方法】ブログ小説第3話:改革【もしドラッグでアルバイトしている女子高生が登録販売者を目指したら】