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【登録販売者の勉強方法】人体の働きと医薬品【テキスト第2章1限目】

YuuMUTSUKI
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YuuMUTSUKI
現役の登録販売者です。 学生時代にアルバイト中に登録販売者の資格試験に合格しました。 一発合格で2ヵ所受かりました。 登録販売者としてアルバイト、パート、社員の立場で働いた経験があります。働いた業態はコンビニ、スーパー、コンビニで登録販売者です。このブログ「登販部」名は、緩いつながりの部活みたいなサイトになればいいなぁという思いでつけました。以下の「詳しいプロフィールはこちら」に登録販売者についての私のQ&Aをまとめています。
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この記事は登録販売者試験の勉強方法について書いています。独学用です。2章の1回目です。登録販売者試験の第2章「人体の働きと医薬品」の覚え方、学習のポイントについて書いています。第2章のポイント・要約を教えて欲しい、そんな疑問にお答えします。

侑(Yuu)

この記事を読んでわかる事(記事の内容)

・消化器系

口腔、咽頭、食道、胃

小腸、膵臓

・胆嚢、肝臓

・大腸、肛門

この記事を読めば、誰でも登録販売者試験の第5章を簡単に理解し、合格点に到達する可能性を高めらられることを目的にしています。

この記事の信頼性

私は4ヶ月の登録販売者の勉強で2ブロックの試験に一発で合格しました。

受験したのは平成29年2017年です。受験ブロックは近畿エリアと東海エリアです。

▼近畿ブロックと東海ブロックの合格通知書です。

少しでも多くの人の、登録販売者試験合格の参考になれば幸いです。

できるだけ、簡潔に覚えやすいように短文で記事をかいています。
ではよろしくお願いします。

■【消化器系】

 

・器官がお互いに連絡して協働し、全体として一つの機能を持つ場合それらを器官系という

細胞<組織<器官<器官系

・消化器系

消化管 口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門 口腔~肛門まで約9m(食物の通り道)
消化腺 唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓 食物の消化を助ける酵素等を出す

・消化

化学的消化 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解
機械的消化 口腔における咀嚼や攪拌、消化管の内容物を細かくして消化液と混和し、化学的消化を用意にする

■【口腔、咽頭、食道、胃】

(a)口腔

<歯>
歯は歯周組織によって上下の顎の骨に固定されている。
歯周組織:歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質

【歯の構造、名前、特徴を覚えよう!】

歯根…歯槽骨の中に埋没している歯の部分

歯冠…歯頚(歯肉線のあたり)を境に口腔に露出する部分、表面はエナメル質で覆われている

エナメル質…体で最も固い部分

象牙質…エナメル質の下の硬い骨状の組織、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる

・歯の齲蝕(むし歯)が象牙質に達すると、神経が刺激されて歯がしみたり痛みを感じるようになる

<舌>
・舌の表面には舌乳頭という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である味蕾が分布している

<唾液腺>
・唾液にはプチアリン(別名唾液アミラーゼ)という消化酵素が含まれる
※プチアリン(唾液アミラーゼ):デンプン(=炭水化物)をデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素

・唾液はリゾチーム等の殺菌・抗菌作用を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用もある

・唾液によって口腔内はpHがほぼ中世に保たれ、酸による歯の齲蝕(むし歯)を防いでいる

(b)咽頭、食道
<咽頭>

・咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところ

・飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、咽頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に閉じることにより、飲食物が咽頭や気管に入らないように食道へと送られる

<食道>
・喉から上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2mの管状の器官

・消化液の分泌膜はない

・嚥下された飲食物には、食道の運動(蠕動運動)によって胃に送られる

食道の上と下には括約筋があり、胃の飲食物が食道や咽頭に逆流しなよう防いでいる→胃液が食道に逆流すると、胸やけが起こる

(c)胃
・上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでいる

・胃の内壁は粘膜で覆われ、ひだをなし、粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している

ペプシノーゲンは胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり胃酸と共に胃液として働く

・タンパク質がペプシンによって半消化された状態をペプトンという

・胃酸は、胃内を弱酸性に保って飲食物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目もはたしている

・胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮の細胞から粘液が分泌されている

・胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収にもかかわっている

・滞留時間は炭水化物の多い食品の場合には比較的短く脂肪分が多い食品の場合には比較的長くなる

■【小腸、膵臓】

(d)小腸
・全長6~7mの管状の臓器 

十二指腸(約25㎝)、空腸(上部40%)、回腸(残り約60%)の3部分に分かれる。

・十二指腸の彎曲部には膵臓からの膵管胆嚢からの胆管の開口部があり、そこから膵液と胆汁が腸管内へ送りこまれる

・腸の内壁からは腸液が分泌され、十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって膵液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる。

・小腸の蠕動(ゼンドウ)運動によって、内容物がそれらの消化液(膵液、胆汁、腸液)と混ざりながら大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われる。

・十二指腸の上部以外は、小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起)に覆われてビロード状になっている

・消化酵素による分解、吸収

・炭水化物→単糖類となり小腸で吸収
・タンパク質→アミノ酸となり小腸で吸収
・脂質(トリグリセリド)→吸収後再び脂質に再形成→乳状脂粒(リポタンパク質の一種のカイロミクロン)となる ※その際、脂溶性ビタミンも一緒に取り込まれる

(e)膵臓
・胃の後下部に位置する細長い臓器

・膵液を十二指腸へ分泌する

・膵液は弱アルカリ性→胃で酸性となった内容物を中和する

炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている

トリプシノーゲン 消化酵素の前駆体タンパクであり消化管内で活性体であるトリプシンに変換
アミラーゼ(膵液アミラーゼ) デンプンを分解
リパーゼ 脂質を分解

・膵臓は消化腺であるとともに、内分泌腺でもある→血糖値を調節するホルモン等を血液中に分泌する
インスリン…血糖値を下げるホルモン
グルカゴン…血糖値を上げるホルモン

膵臓の特徴
・膵液…弱アルカリ性 ・消化酵素を分泌 ・血糖値調整ホルモン分泌

・消化酵素

消化液(消化酵素) 炭水化物 タンパク質 脂質
唾液(中性) プチアリン(唾液アミラーゼ)
胃液(強酸性) ペプシノーゲン→ペプトン
膵液(弱アルカリ性) アミラーゼ(膵液アミラーゼ) トリプシノーゲン→トリプシン リパーゼ
腸液 マルターゼ
ラクターゼ
エレプシン
(胆汁) 胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸など
最終分解産物 ブドウ糖 アミノ酸 脂肪酸、グリセリン

★唾液=ほぼ中性、胃酸=強酸性、膵液=弱アルカリ性

■【胆嚢、肝臓】

(f)胆嚢、肝臓
<胆嚢>
肝臓で作られた胆汁を濃縮して蓄える器官十二指腸に飲食物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を出す

<胆汁の働き>
・胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)→脂質の消化を容易に、脂溶性ビタミンの吸収を助ける

・胆汁は、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を排出する

・胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素):赤血球中のヘモグロビンが分解された老廃物
→腸管内に生息する常在細菌(腸内細菌)によって代謝され、糞便を茶褐色にする色素になる

<肝臓>
・大きい臓器で、横隔膜の直下に位置

胆汁を産生 ※胆汁を作るのが肝臓、胆汁を貯めるのが胆嚢です

肝臓の働き
・胆汁の生産 ・栄養分の代謝・貯蔵 ・生体に有害な物質の無毒化・代謝 ・生体物質の産生

栄養分の代謝・貯蔵
・小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれグリコーゲンとして蓄えられる

・肝臓は、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D等)のほか、水溶性ビタミン(ビタミンB6、B12等)の貯蔵臓器でもある
※脂溶性ビタミンはA、D、E、Kの4種類だけ!「DAKE(だけ)」で覚える

生体に有害な物質の無毒化・代謝
・体内に貯留すると生体に有害な物質を、肝細胞内の酵素系の働きで代謝して無毒化し、又は対外に排出されやすい形にする

・アルコール(胃・小腸で吸収)→肝臓に運ばれアセトアルデイドに代謝→さらに代謝されて酢酸になる

・アミノ酸→分解されるとアンモニアが生成(体内に留まると有害)→肝臓で尿素へ代謝される

・ビリルビン(ヘモグロビンが分解したもの)も肝臓で代謝→肝機能障害や胆管閉塞等を起こすとビリルビンが循環血液中に留まり、黄疸を生じる

●アルコール→アセトアルデヒト→酢酸
●アミノ酸→アンモニア→尿酸

生体物質の産生(肝臓で作られるもの)
①コレステロール(胆汁酸やホルモンなどの生合成の出発物質)
②フェブリノゲン等の血液凝固因子
③アルブミン等の生命維持に必須な様々の生体物質
必須アミノ酸以外のアミノ酸

必須アミノ酸とは
・体内で作られないため、食品などから摂取する必要がある
・ヒトの場合、以下の9種類
トリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン

■【大腸、肛門】

(g)大腸
・大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器

・小腸との区分…内壁粘膜に絨毛がない

・大腸では、水分、ナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われ、固定上の糞便となる。→大腸では消化は殆ど行われない

・大腸の粘膜から分泌される粘液(大腸液)は、便塊を粘膜上皮と分離しやすく滑らかにする

腸内細菌血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質も産生

・糞便の成分

水分 大半
はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸 15~20%
腸内細菌の死骸 10~15%(食事を取らなくても排出される糞便はこれらが排出されたもの)
食物の残滓 約5%

・通常、糞便は下行結腸、S状結腸に滞留し、直腸は空になっている→糞便が直腸に達すると、刺激が脳に伝わって便意を生じる

(h)肛門
・肛門は、直腸粘膜が皮膚へと連なる対外への開口部

・肛門周辺は肛門括約筋で囲まれている

静脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管が鬱血(うっけつ)すると痔の原因となる

■【まとめ:第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系(1限目)】

第2章の「消化器系」の学習ポイントと要点をまとめました。2章の1回目です。2章はあと4回予定です。2章は5回です。

中学校、高校時代を思い出します。全体図をイメージしながら考えると覚えやすです。食べ物がどのように消化されるか?を流れで覚えましょう。

消化器系は自分の生活に置き換えて考えると覚えやすいです。楽しみながら読んでいきましょう。

参考:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」より

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